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災害時の対策

災害時の対策について

登録日:2024年04月01日


1.震災時の応急給水拠点
  企業局では、「奈良市水道事業中長期計画」に基づき、施策のひとつである「災害・事故への備え」として、応急給水拠点の整備に取り組んでいます。
現在、震災時には緑ヶ丘・木津の両浄水場と、市内各所にある配水池に約78,710m3の飲料水が確保され、最初の3日間は一人一日3リットル、それ以降20リットルで計算し、本市の人口に換算すると約14日分となります。 では、市民のみなさんが「どこに行けば飲料水を確保できるのでしょうか?」ということになりますが、「拠点給水」と「給水車等の運搬による給水」で対応することになります。
 
地震発生からの日数
目標水量
(1)地震発生〜3
3リットル/人・日
(2)10
20リットル/人・日
(3)21
100リットル/人・日
(4)28
被災前給水量
   震災時における応急給水目標水量 
     応急給水拠点の場所(拡大表示)

<拠点給水>
取出し用の消火栓、格納庫及び応急給水栓等の備品を整備した緑ヶ丘浄水場、19か所の配水池及び市一般行政で設置した3か所の耐震性貯水槽により飲料水を供給することができます。
 
    
浄水場での給水車への注水の様子


配水池での応急給水の様子


耐震性貯水槽での給水の様子

拠点給水場所(浄水場・配水池) 
 
名称
確保量(m3)※
容量(m3)
1
12,000
12,000
2
600
1,000
3
4,200
7,000
4
3,000
5,000
5
3,000
5,000
6
180
300
7
9,840
16,400
8
3,000
5,000
9
4,620
7,700
10
1,590
2,650
11
6,000
10,000
12
3,600
6,000
13
300
500
14
1,620
2,700
15
4,740
7,900
16
1,200
2,000
17
600
1,000
18
6,000
10,000
19
1,620
2,700
20
550
910
※確保量について
浄水場で作られた水を貯めておく浄水池は常に満水ですが、配水池・配水塔は浄水場から送られた水を一時的に貯め、需要量に応じて供給量を調節する機能を持った施設のため、災害発生の時間によって確保量は変動します。
 
拠点給水場所(耐震性貯水槽) 
 
公園名称
容量(m3)
1
80
2
40
3
40

<給水車等の運搬による給水>
 救急告示病院や避難所等、飲料水が必要なところについては、浄水場などの水源から給水車等により通行可能な道路を通って運搬し、給水活動を展開します。

運搬イメージ 
   
 

●避難所情報(市役所ホームページにリンク)

2.配水池緊急遮断弁等の設置
 災害時の水道管の破損事故等による配水池からの水道水の流出を防ぎ、飲料水を確保する目的で緊急遮断弁及び逆止弁を設置しています。災害時には、配水池を水源として応急給水のための1日1人当たり3リットル程度を最低限とした飲料水を確保します。
配水池緊急遮断弁等の設置箇所は表1、応急給水目標水量は表2のとおりです。


▲緊急遮断弁(φ600mm)
自己流速感知方式(差圧シリンダー)


表1 各配水池緊急遮断弁等設置箇所
施設名 容量(m3 緊急遮断弁 逆止弁
奈良阪配水池 7,000
3,000  
緑ヶ丘高区配水池 500 ※1
500
緑ヶ丘低区配水池 1,250 }○
1,250  
緑ヶ丘配水池 7,000 ※1
黒髪山配水池 5,000 }○
黒髪山第2配水池 5,000
佐保山配水池 1,000 ※1
平城西配水池 300
平城西第2配水池 16,400
大渕配水池 2,500
2,500
大渕第2配水池 7,700
登美ヶ丘配水池 7,000
3,000
登美ヶ丘第2配水池 6,000
鳥見配水塔 500 }○
鳥見第2配水塔 2,700
大和田配水池 1,000
白川配水池 5,000  
白川第2配水池 10,000
藤ノ木配水池 7,900 }○
2,600  
大渕配水塔 2,650
鳥見配水池 1,500 ※2 ※1
黒谷配水池 2,000
平城東配水池 2,500 }○
2,500  
大慈仙配水池 1,350 }○ }○
1,350
大平尾配水池 455 }○ }○
455
○ ・・・設置済み
} ・・・・合流後に緊急遮断弁設置
※1・・流入管立上り等で止水可能(逆止弁施設の必要なし)
※2・・送水ポンプ緊急停止制御装置設置


表2 応急給水目標水量
地震発生からの日数 目標水量
地震発生〜3日まで 3リットル/人・日
10日 20リットル/人・日
21日 100リットル/人・日
28日 被災前給水量

3.相互融通連絡管の設置
 北和四市(奈良市、生駒市、大和郡山市、天理市)で水道管を連絡して、災害緊急時に水道水の相互融通ができるようにしています。奈良市の相互融通連絡管設置箇所及び設置計画は、表3のとおりです。


表3 相互融通連絡管設置計画箇所 (○ 設置済み)
融通市名 連絡位置 融通水量
(m3/日)
備考
生駒市 松陽台一丁目    ――  真弓3丁目 1,000
中登美ヶ丘三丁目  ――  鹿畑町 500
帝塚山七丁目    ――  東生駒2丁目 500  
大和郡山市 池田町       ――  美濃庄町 200
七条東町      ――  九条町(九条東) 200
七条西町二丁目   ――  九条町 300
石木町       ――  城の台町 900  
西九条町四丁目   ――  下三橋町 200
天理市 窪之庄町      ――  森本町 100
田中町       ――  蔵之庄町 100

4.応急給水用機具の保有
 災害時における給水施設の被災により一時的に送水不能となったり、あるいは水源汚染等により給水停止した場合に備えて、給水車及び仮設水槽等を点検整備しています。また非常の際に消防署のタンク車や他都市の給水車の応援を受けられるようにしています。
応急給水を受ける際に必要となるポリ容器等の備蓄については、家庭における震災対策の1つとして各ご家庭でも保有していただくよう、ご理解とご協力をお願いしているところですが、企業局としても非常用飲料水袋を約30,000枚備蓄しています。
給水車、給水タンクの保有状況は、表4のとおりです。




 
 

▲非常用飲料水袋(6リットル、10リットル用)
6リットルの給水袋は持ち手に加えて、付属の紐を使用すると
リュックにもなるので容易に運べます。
10リットルの給水袋は自立し、大容量の水を持ち運べます。


▲給水車


表4 給水車及び給水タンクの保有状況
種別 台数 合計運搬能力
給水車            3.0t 1 3.0m3
給水車            1.6t 1 1.6m3
給水車            1.2t 1 1.2m3
給水タンク      2.0t 1 2.0m3
給水タンク      1.5t 1 1.5m3
給水コンテナ  1.0t 10 10.0m3
15 19.3m3

5.資材の備蓄
 災害により被災した水道施設を迅速に応急復旧できるように、平常時から一定量の復旧資材を備蓄しています。また、資機材の緊急調達については、各メーカーや専門業者に協力要請をしています。

6.協定に基づく応援要請
 災害時において飲料水の供給、水道施設の復旧を迅速かつ円滑に実施するため、奈良県と奈良県下の全市町村及び全国61市4町との相互応援協定を締結しています。
協定に基づく応援要請市町村は、表5のとおりです。


表5 協定に基づく応援要請
奈良市から
100km圏前後
和歌山市・岐阜市・枚方市・大津市・四日市市
姉妹・友好都市 郡山市・小浜市・太宰府市・宇佐市・多賀城市
中核市 函館市・旭川市・青森市・八戸市・盛岡市・秋田市・山形市・福島市・郡山市・いわき市・宇都宮市・前橋市・高崎市・川越市・川口市・越谷市・船橋市・柏市・八王子市・横須賀市・富山市・金沢市・福井市・甲府市・長野市・岐阜市・豊橋市・岡崎市・豊田市・大津市・豊中市・高槻市・枚方市・寝屋川市・八尾市・東大阪市・姫路市・尼崎市・明石市・西宮市・和歌山市・鳥取市・松江市・倉敷市・呉市・福山市・下関市・高松市・松山市・高知市・久留米市・長崎市・佐世保市・大分市・宮崎市・鹿児島市・那覇市
国際特別都市
建設連盟加盟都市
日光市・熱海市・伊東市・軽井沢町・鳥羽市・京都市・芦屋市・松山市・松江市・別府市
全国梅サミット
協議会加盟市町
水戸市・安中市・越生町・青梅市・小田原市・熱海市・知多市・みなべ町・湯河原町・太宰府市・伊豆市
共に歴史的風土及び文化遺産を保存する古都 鎌倉市
東大寺建立にかかわった市町村サミット実行委員会 福井市・涌谷町・小浜市・鎌倉市・山口市・美祢市・防府市・太宰府市
その他都市 国分寺市・総社市

7.平常時からの職員の体制
 災害発生時に、職員の混乱を避けるためにも、また早期に対策本部を円滑に設置できるように、平素より被害想定に基づいた配水池の巡視から職員の動員など、初動体制や連絡体制の機能強化に向けた訓練を実施しています。

8.水道施設の耐震化
 震災時におけるライフラインを確保するため水道管の新設・改良等には、耐震継手管(口径50mm以上)を使用し計画的に耐震化を図っています。

9.災害時の備え
 大規模な地震の発生直後は、企業局だけでは対応に限界があります。このため市民のみなさんも日頃から災害に対して次のような備えをしてください。

飲料水を確保しましょう・・・1人につき9リットル
 大人1人が1日に必要とする水の量は3リットルと言われています。また、大規模な災害が発生した場合、応急給水が開始されるまでに3日程度を要することもあると予想されています。
このため、非常用飲料水を、1人につき3日分に相当する9リットルを備えておきましょう。
水道水を非常用飲料水として保存する場合は、清潔でフタのできるポリ容器などに、空気が残らないように口元まで水をいっぱい入れてきっちりフタを閉め、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
水道水に含んである消毒用の塩素は徐々に減少していきますので、3日に1回程度は入れ替えてください。

応急給水容器を確保しましょう
 飲料水を確保する清潔なポリ容器などを準備しておきましょう。給水車から給水を受けるときなどに役立ちます。
水は意外と重たいものです。持ち運ぶことを考えて容器の大きさを選んでください。5リットル〜10リットル程度の容量のものが適当です。
 
お風呂の水も有効に使いましょう
 災害により断水になるとトイレに水が流せなくなります。お風呂の残り湯はトイレなどの雑用水や火災時の消火用水として利用することができます。
お風呂は家庭における貯水槽だと考え有効に使いましょう。

災害時も落ち着いて避難しましょう
 災害が発生したときはパニックになりあわててしまうものですが、落ち着いて行動することが一番重要なことかもしれません。
避難するときは、火の始末と同時に水道の蛇口が閉まっているかどうかも確認してください。
蛇口が開いたままだと、断水から復旧したときに家の中が水浸しになる恐れがあります。

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奈良市企業局 経営企画課

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